ワンオペ育児と共働き、これほど多くの親が直面する課題は他にありません。子供たちの成長とキャリアの発展を同時に追求することは、大変なチャレンジです。この記事では、ワンオペ育児と共働きの限界について探求し、その克服方法についてもお伝えしたいと思います。
共働きなのに、子育て、家事はほぼ私がやっています。毎日バタバタで大変です。
同じ正社員だけど旦那の方が稼ぎがいい。生活を考えると仕方がないけど正直、息が詰まる
仕事・子育て・家事・毎日が大変でどうにかなりそう!!
パパも協力はしてくれているけれど、仕事が忙しく毎日ではない!たまには、ゆっくり寝たい!!
SNSには、このような母親の言葉であふれています。
あなたは、仕事・家事子育ての両立ができていますか?
特に子育ては大変ですよね?
子育てに経験があれば、こんな感じかなと予想がつきますが、
未経験だと手探り状態ですよね?
またそれが、ワンオペ育児状態になってしまうと
精神や身体に生じるストレスや負担は計り知れないと思います。
共働きが増えてきていますが、
家事や子育てはまだまだ女性・母親の負担が大きいのが、現状ではないのでしょうか?
今回は、共働きでワンオペ育児が限界になる前に、
対策やサポート方法についてもお伝えしたいと思います。
子育て事情から考えるワンオペ育児の限界とは
ワンオペ育児とは、一人で家事と育児の大半を担う状態の事をいいます。共働きのカップルにとって、これは日常的な課題となります。ワンオペ育児の限界を理解するために、その現実を見てみましょう。
子育ては、夫婦2人で協力したい!!と思っていても
現実は父親から子育てへの協力が得られない事も多いです。
下記の表は
令和5年男女共同参画白書第「働き方や就業に関する意識の変遷、家事・育児等・働き方の現状と課題」から6歳未満の子供を持つ妻・夫の家事関連時間及び妻の分担割合の推移(週全体平均)の画像を引用してきました。
上の図の家事関連時間をみてみると、
共働きの場合は6時間以上、妻が家事や育児を担っていますが、
男性の家事関連時間は2時間未満です。
また、分担割合も、共働きの場合77.4%は妻が担っています。
男性も子育てや家事に積極的に参加したいと思っていても、
厳しいのが現実ではないのでしょうか?
国が子育てをしやすいように、いろいろな対策をしていますが、
会社がその社会の仕組みに追いついていない現状があります。
会社が子育てに理解を示しているものの、職場の環境や雰囲気によって、
これまでの働き方を変えるのは難しい場合もあります。
女性側にも出産や子育てをしながら働きキャリアアップすることの難しさや、
男女間の賃金格差、女性が一生懸命働いても、なかなか男性のように賃金があがらない
それなら「私より夫に稼いでもらいたい」と言う期待や価値観があります。
夫にも子育てに参加してもらいたいけど、生活を考えると妻側に家事や子育てに負担が増えてしまうのは仕方がないと現状を受け入れてしまっている人もいると思います。
また、現在男性でもなかなか賃金が上がりません。その一方で、子育てには、お金がかかります。特に教育費は高騰しています。共働きでないとやっていけない家庭は多いです。もちろん、仕事に生きがいを求めている女性もいます。
働く女性が増えそれと同時に仕事と子育ての両立は難しく悩む女性が多くいます。
現在の子育ては、社会的な背景からもワンオペ育児になりがちなことがわかります。
男性から、子育ての協力が得られなかったり、女性は家事や子育てを行うのが当たり前だと男性が考えている場合は女性への負担はますます増えます。
仕事や子どもの世話、家事もこなし息つく暇もありません。
「子どもが大きくなるまで」と頑張っていても、
睡眠不足が続いたり、体調が悪かったり、だんだんとストレスがたまります。
気付くと精神的にも身体的にもバランスが崩れてしまっていることも。
それでも頑張り続けてしまう場合も。
ワンオペ育児で限界になる前に、母親の心の叫びに耳を傾ける事も大切になってくるのではないのでしょうか。
ワンオペ育児がもたらす共働き夫婦の関係へ影響
子どもが病気になると、会社を早退したり、休んだりするのはいつも私、会社は理解をしてくれているけれど、休みが続くとやはり、申し訳ない気持ちになります。休み明け残業でカバーできればよいけれど、結局それもできない。
子どもの病気で正直2日連続で休むのはキツイ職場に迷惑はかけられない
育休?職場で取った人がいないのに取れるわけがない、人もたりないし
子育てに理解がある会社でも、子どもが病気になり早退や欠席が続くとやはり申し訳ない気持ちになります。残業や出張、休日出勤、夜勤など今まで出来ていた事が子どもがいることでできなくってしまい
会社からの評価が下がるのではないか?出世や給料面はどうなってしまうのか?と不安にもなります。
お互い正社員の場合は特に
職場の環境、自分が置かれている立場などを考えると悩んだり「どうして、私ばかり」とパートナーに対して不満を抱いてしまいます。
きっかけは些細な事でも、それが続くとやはりそれは、ストレスにもなります。
お互いの立場を理解し思いやっていても上手くいかない事も。
夫婦関係は良い方がやはり子どもにも良い影響を与えます。
日頃から夫婦で話し合い一方に負担がかかりすぎないようする事が大切です。
また、夫婦で役割分担を決めたり、行政や外部のサービスを活用するなど
負担軽減について話し合う事が大切です
共働き夫婦のワンオペ育児における効果的なタスクシェアリング
共働き夫婦がワンオペ育児において効果的なタスクシェアリングを行う方法について紹介します。パートナー同士が育児の負担を公平に分担し、効率的に家事や子育てを進めるためのアイディアやツールも紹介します。
共働きの家庭が増えてきましたが、総務省の「社会生活基本調査」によると6歳未満の子供を持つ共働きの世帯の約8割が夫が家事をしていません。
夫の家事分担を増やしたい!!でも、「本来は妻の仕事である家事を分担する」という意識が刷り込まれていると・・・・・
こんなに手伝っているのに・・・
これしか、やってくれない
と気持ちのすれ違いが生じてしまいます。「分担する」という考え方ではなく、家族みんなの仕事である家事を共有する「家事シェア」の意識を持つことが大切です。
家事シェアリングのコツ
家事シェアリングコツを3つあげてみました
・スケジュールを見える化し共有しましょう
お互いのスケジュールを共有し見える化することで、お互いの状況に共感する事にもつながり、家事シェアリングをうまく進める土台を作る事ができます。
・感謝の気持ちを言葉にしましょう
パートナーが苦手な事や、負担感がありそうだと思った事は、自分がやるなど思いやる気持ちを行動にすることが大切です。日頃から「ありがとう」など感謝の気持ちを伝えましょう。また家事のやり方に文句を言わない事も大切です。
・同時並行して家事を行いましょう
パートナーと家事を同時並行し、上手に家事シェアリングをしましょう。パートナーが家事をしている時にスマホを見ているのは、ダメです。2人で協力し家事を終わらせ自由な時間を作りましょう。
家事シェアをすることで、夫婦仲だけではなく仕事でもメリットが感じられるようです。
家事シェアリングのメリット
・夫婦仲がよくなる
・仕事で部下や後輩に対して労いの言葉が増える
・妻が突然ケガや病気になった時に困らない
・早く帰るためのタイムマネジメント意識が高まる
・チームで働くコツを学べる
名もなき家事を見える化したチェックリストをのせてみました。
チェックリストを使って夫婦で話し合い家事について見なおしてみることも家事シェアリングの
第一歩につながりますね!!
参考サイト静岡男女共同参画 家事シェアリング
家事アプリで家事を見える化
毎日の家事を『見える化』して、家事を効率よく行うための家事サポートアプリがあります。
下記に家事アプリの一部をあげてみました。
- Yieto
- 魔法の家事ノート
- Cross
- 家事の名は
- スムズー 家事効率化アプリ
日頃から家事をしていないとどのような事を行っているのかわかりません。
家事には様々なものがあります。家事を見える化して家事量を把握することも大切です。
家事割合も色分けや円グラフなどで表示されるため、お互いにどのくらい家事を担当したのかが一目でわかります。
また、家事のやる気やモチベーションアップにもなるよう家事達成率で順位がつくなどゲーム感覚で楽しめたり、家事が完了すると報酬でポイントがもらえるなどの家事アプリもあります。
家事を見える化し、アプリを共有することでお互いに効率よく家事に取り組むことができます。
手軽に活用できるアプリを検討してみてはいかがでしょうか?
共働き夫婦におけるワンオペ育児の負担軽減術
共働き夫婦が育児や家事の負担を減らすために行っていることを調べてみました。
・時短家電「三種の神器」&ホットクック
・宅配サービス
・家事代行&ベビーシッター
上記の3点についてお伝えしたいと思います。
共働き夫婦におけるワンオペ育児の負担軽減術その1時短家電
家事の負担を減らすには、時短家電がおすすめです。とくに共働き世帯ではドラム式洗濯機・ロボット掃除機・食器洗い乾燥機の三種の神器が活用しているようです。その他にもホットクックが便利だとの声もSNSなどにありました。
ドラム式洗濯機は、洗濯から乾燥までを自動で行うので、干したり、取り込んだりする動作がないため、時間が短縮できます。また、天気を気にせず洗濯できるのは大きなメリットといえます。
ドラム式洗濯機のスタートボタンを朝押せば、帰宅後は乾燥まで終わっています。天日干しに比べてタオルや衣類がふんわりと乾くこともうれしいポイント。生乾き臭がしないうえに、嫌なニオイが残りづらいです。
ロボット掃除機は、便利です。家を出ている間に掃除をしてくれるので、掃除にかける時間が時短できています。
スマホと連携できる機種なら、掃除のスケジュールを設定できます。そのため時間が来れば掃除を実施してくれます。アプリで自動化しているため掃除を忘れる心配もありません。
またロボット掃除機の場合、マッピング機能があれば部屋の全体を網羅して掃除が可能です!
ただ、部屋の隅の掃除は苦手なため、そこは時々自分で行っています。
ロボット掃除機を使っています。障害物を回避しながら散らかった部屋を清掃してくれますが、床へモノを置かなくなる習慣がつくので、より部屋をきれいに保つことができます。
家は、5人家族なので食洗器は助かっています。汚れたお皿を前洗いしたり、お皿を並べるのに手間かなと思ったのですが、汚れたお皿は食後ティッシュで拭きとりきれいに、お皿もプレートを使うなどちょっとした工夫で食洗器も役立っています。食事の度にお皿を洗わないといけないので、手間と時間を短縮することができて便利です。
ホットクックは、 材料と調味料を入れたら、あとは放ったらかしにできるのが最大の魅力でありメリットです。とくに、煮込み系は美味しくできます。炒め系とパスタは、いまいちですがそれでもホットクックは重宝しています。
共働きの場合、時間に追われる事も多いです。「ほったらかし」ができる家電は、スイッチを入れるだけで完了するので時間がなく忙しい共働きの家庭にもおすすめの家電だとわかりますね!
また、最近ではAI機能を搭載した時短家電もあります。スマホからの操作に対応したモデルなら、外出先から操作できて便利です。
共働き夫婦におけるワンオペ育児の負担軽減術その2宅配サービス
食材宅配サービスは、忙しい共働き夫婦にとっても強いみかたです。
なぜなら・・・・
・買い物に行く手間が省ける。
・メニューを考えたり野菜を切る手間が省ける。
・安心安全の食材が手に入る
などが、考えられます。
買い物に行く手間が省ける
食事を作るには、食材が必要で買い物に行かないといけません。仕事帰りや、保育園のお迎えの帰りに
子どもとスーパーにより買い物をする…考えただけで大変です。買い物で疲れて、その後さらに食事の支度!子どもの機嫌が悪いと本当に大変です。
食材宅配サービスを利用すれば、自宅に食材を届けてくれます。夕方の込み合う時間に子どもとスーパーに行かなくても大丈夫になります。買い物に行く時間が時短できます。
メニューを考えたり野菜を切る手間が省ける。
食事の支度で大変なのが、メニューを考えることです。偏食にならないようにまた、栄養面も考えないといけません。
食材宅配サービスは、栄養面・カロリーも計算されています。ミールキットを使えばカットされている野菜が届くことも多く、他の食材も必要な分量が入っています。レシピ通りに作れば、メニューを考えることも、野菜を切る事もなく料理ができます。
安心安全の食材が手に入る
子どもには、やはり安全安心な物を食べさせたい!!食事は毎日なのでこだわりたいですよね。
食材宅配サービスの中には、有機野菜や低農薬などに力を入れている食材宅配サービスの業者もあります。新鮮さにこだわって朝に収穫した野菜を届けてくれる食材宅配サービスもあります。
家庭に合った食材宅配サービスを選ぶポイントとして、置き配・時短食材の豊富さ・利用金なども考え選ぶとよいでしょう!!
共働き夫婦におけるワンオペ育児の負担軽減術その3
家事代行&ベビーシッター
家事代行サービスやベビーシッターなどを活用して家事や育児の負担を軽減することもできます。
ただ家事代行サービスを利用すると、自分で家事をこなすよりも費用がかかります。料金は業者によってさまざまですが、必要に応じて、家事代行サービスの利用回数や利用プランなどを考えて業者に依頼することが大切です。
家事代行サービスには、掃除の代行・洗濯代行・料理買い物代行その他にも子どもの見守りや習い事の送迎などもあります。
負担軽減術として時短家電や食材宅配サービス・家事代行サービスをあげてみました。SNSには時短家電をひとつ取り入れるだけでも、余裕ができるとの声もありました。家事代行サービスは、やはり費用がかかるため、月に一度や大掃除の時のみ。家事代行サービスより食材宅配サービスを利用している声の方が多く感じました。やはりこちらも、利用頻度もさまざまでした。また、お惣菜やレトルト、冷凍食品も上手に活用しているようです。それぞれの家庭で自分に合った方法をみつけて家事や育児の負担にならないよう工夫がされています。
ワンオペ育児からの脱却!共働き夫婦のためのサポートネットワーク構築術
ワンオペ育児からの脱却を目指す共働き夫婦が、サポートネットワークを構築するための方法について紹介します。地域の子育て支援施設や保育園、家族や友人の協力など、外部のサポートを活用する方法やネットワークの作り方を解説します。
共働きのママの方が専業主婦と比べると子育てのネットワークを築きやすいです。
専業主婦の場合、閉鎖的な環境の中での子育てになってしまう場合があります。しかし、共働きのママの場合は外で働いているため、人との関りも増えます。
先輩ママ&ママ友から子育ての情報を共有
会社で子育て経験がある先輩ママがいると子育ての話を聞いてもらえたり、
仕事と子育ての両立ができるようなアドバイスなども聞けます。
また、ママ友も同じく育児の悩みを相談したり、
同じ地域なら、保育園や幼稚園、学校などの情報、病児保育や病院情報など子育てについての情報を収穫したり交換することもできます。
子どもの年齢が近ければ一緒に遊ばせたり、ママも会話を楽しむ事でストレス発散にもなります。
だた、ママによってはママ友との付き合いがストレスになってしまう場合もあります。そのような場合には、付き合い方を考えた方がよいでしょう。割り切った考え方も時には必要です。
子育て支援センターなど親子で自由な交流の場へ参加
子育て支援センターは、親子で楽しめる遊び場を提供しています。
絵本の読み聞かせや、親子体操なども楽しめます。
地域の子育て情報を提供したり、離乳食相談や食育相談・身体測定まで幅広く
子育てに関する悩みや相談ができます。必要があれば専門機関にも繋げてくれます。
子育て支援センターは気の合うママと知り合うきっかけにもなります。同じ月齢の子と知り合えたり、違う年齢の子とも関わりをもてる交流の場でもあります。
子育てで困ったら保育園に相談
共働きの場合は、ほとんどのお子さんが保育園に通っていると思います。
保育園通っている場合は、日頃の子どもの様子を担任の先生がわかっています。
保育園では、できていることがお家ではできていないことも多々あります。
こんな時は、どのようにしていますか?など
子育てで困ったことを連絡ノートに書いたり、お迎えの時に聞いてみるのも良いと思います。
解決できない事もあると思いますが、子どもの情報を共有することで役に立つこともあります。
まとめ
ワンオペ育児は、共働き・専業主婦の区別に関係なく、
社会的な背景からみても誰もが、ワンオペ育児になってしまう可能性があります。
ワンオペ育児にならないために、一番は夫婦で話し合う事が大切です。
どのようにしたら家事や子育ての負担が減るのが、あなたの家庭に合った方法みつける事が大切です。